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さびしくてもの悲しいやなせたかし

ずっとやなせさんの事はブログに書こうと思ってました。日本の多くの家庭がそうであるように、アンパンマンそしてやなせさんの作品は娘の成長に伴いずっと傍らにありました。それらは知らぬ間に我々親の支えにもなっていました。

■詩集

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やなせさんが子供のための作品を生み出す一方で、詩集を編纂し続けてきた事は有名です。平易な言葉使いで書かれていて、多くの場合もの悲しくさびしげなイラストが添えられています。特に私はスケッチブックを持ってうつむいている青年の絵が好きです。この絵1枚にやなせさんのこれまでとこれからが凝縮されている様に思えます。かなり前ですが、これと同じ絵を使った新聞の広告(だったか)を見た事があります。記憶があいまいですがそれに添えられた詩が「僕はつまらない話を書いてきた」という様な内容で、とても心に残っています。以来この人の事を思うと、あのスケッチブックを持ってうつむいた青年の絵が思い浮かびいつももの悲しい気分になります。この『もの悲しさ』こそが、やなせさんが生涯抱えてきた心情だったのかなと思います。そして、あの日みた新聞広告は何だったか未だにわかりません。

■やなせたかしメルヘン劇場DVD-BOX 1&2

やなせたかしメルヘン劇場 DVD-BOX 1やなせたかしメルヘン劇場 DVD-BOX 2

やなせさんにはアンパンマン以外にも多くの著作があります。これらをまとめてアニメ化したのがこのBOXセット。幼児期の娘は何故かアンパンマンよりこっちの方をよく見ていました。アンパンマンシリーズがある程度フォーマットが決まっているのに比して、こちらは非常に自由度が高く幅広いテーマを扱っています。中にはよく指摘される様に厳しいメッセージを含んでいる作品もあります。単品ではレンタルもされていて今でも視聴可能、BOXセットの方はサントラCD盤が付いています。親しみやすい曲が多くこのために我が家はBOXセットを購入しました。

「ルルン・ナンダーのほし」
星の子であるルルン・ナンダーが地上に落ち、人間の子と暮らしはじめます。やがて別れの時が来た時・・・。愛らしいルルン・ナンダーと少年の決別のお話。やなせさんの容赦のないメッセージが込められています。また、幼小期・少年期の自分、あるいは親と子の間など、いろいろな形の決別を象徴している様にも思えます。

「タコラのピアノ」
突然ピアノの名手となったタコの栄光と挫折。夢がある様ですくいのない現実。僕も高校の頃練習したモーツァルトのピアノソナタ・ハ長調が劇伴のキーメロディとなっていて、音楽面も非常に豊か。

その他幻想的な「しろいうま」、反戦テーマの「さよならジャンボ」、天使と悪魔と人間のドタバタ「てんしのぐらたん」、不思議な生き物がぞくぞくでてくる「もりのヒーロー ハリーとマルタン」など。一人の作家のアンソロジー集として見ても非常に秀逸です。

■「アンパンマン伝説」「アンパンマンの世界」

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こちらは大人向けに書かれた大型本。フレーベル館からの出版で、残念ながら現在は絶版。「アンパンマン伝説」の方はやなせさんが自らアンパンマンとその仲間たちへの想いを、自筆のイラストとともにつづったもの。各キャラクターの隠された背景がたくさん載っています。たとえば「『あかちゃんまん』は別のシリーズの主人公だった」とか「『ドキンちゃん』はスカーレット・オハラで『しょくぱんまん』はアシュレー。ばい菌と食品なので永遠に結ばれない」とか。
「アンパンマンの世界」の方は、キャラクターをテーマに書き下ろされた画集。これらは高知県のアンパンマン・ミュージアムに所蔵されているそうです。私は一番ヒーローらしいロールパンナのイラストが好きです。

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2011年秋、のっぴきならない事情で1週間入院した事がありました。その前後、不安な心情を抱えたまま娘をたまたま四谷のアンパンマンショップに連れて行った事があります。娘を遊ばせている間、店内に置いてある詩集を拾い読みしてずいぶんと気持ちが楽になりました。ふと思い立ってあの時みた新聞広告を探してみたが、見つかりませんでした。

昨日の訃報を見た時、やはりあのうつむいた青年のイラストを真っ先に思い出しました。その寂しさはもう埋まりましたか?ご冥福を祈ります。

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