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October 2012

特撮系展覧会巡り・その(2) 8/27「ウルトラマンフェスティバル」と9/30「大伴昌司の大図解展」

特撮系展覧会巡り・その(2) 8/27「ウルトラマンフェスティバル」と9/30「大伴昌司の大図解展」

もう10月も下旬だけど、いそいで書いちゃおう。

■8/27 ウルトラマンフェスティバル2012(池袋サンシャインシティ)

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実はウルフェスはほとんど行っていない。2006年(40周年)、98年(ティガ&ダイナ)、95年(ネオス&21)が記憶にあるくらい。

そんな訳で通常ならスルーだったんだが、今年は招待券をもらったので娘連れて行って来た。今年はセブン45周年という事で全エピソードを何かしらの形で展示するというもの。ジオラマだったり人形だったりトリビアだったり、と様々。中には初めて知ったマニアックなネタもあって意外に楽しめた。

おそらく特撮系アトラクは初めてだったうちの娘。席が一番後だったのでイマイチ理解できていなかったようだが、それでも声援は送っていたな。巨大なタイラントの着ぐるみはちょっと驚いた。

最初のウルフェスは1989年。ラルゲユウスの足とかペギラの回の雪上車とかナメゴン目とか、そうとうレアなものが飾っていたらしい。当初はマニア層がターゲットだった様だが、ティガ以降コンスタントに新作が作られるにつれて現役のお客さん(すなわち子供たち)へターゲットがシフトしていく。それにつれて展示もレアなものが無くなってくるのだけど、2006年の時は凄かった。第1期ウルトラの頃の出版物やおもちゃ、広告やポスターを大量展示。これだけは行ってよかった。

当日の写真について。一番左は、ペガッサの回でアンヌの部屋に置いてあった人形(レプリカ?)。その右は「盗まれたウルトラアイ」のゴーゴー喫茶でバンドが弾いていたギターと同じモデル。なんとあのバンドはザ・ワンダーズらしい。その他、怪獣ボールやダン隊長の杖などもありセブンづくしの一日でした。私はコンビニで瞬殺だったウルトラマン対決セットのアボラスが手に入って満足。娘はトイざらすで存分に遊べて満足。

■9/30「大伴昌司の大図解展」(弥生美術館)

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多くの人が特撮博物館とセットで訪れたのがこちら。街中のいかにも個人が設営した美術館というたたずまいは悪くない。

実はこの少し前に「大伴昌司『大図解』画報」という単行本が出ていて、この展覧会はこの本とのタイアップだった。そうとは知らずとっくに購入して読んでしまっていたので、大半の展示物は見てしまっていた。できれば実物を先に見たかったなあ。

とにかく私の幼年期から少年期にかけての精神形成に大きく影響を与えたのが少年マガジンである事は、あちこちで話している。その少年マガジンを舞台に、縦横無尽にグラビア文化を発展させていったのが大伴氏である。父が最初に買ってきてくれたマガジンは、ウルトラマンの初特集の忘れもしない1966年7月10日号(27号)だ。今でも大伴と言えば真っ先に出てくる赤黒ページのウルトラマン、及びバルタンとネロンガの内部図解。あれが載っていた号である。それからもうすぐ始まるウルトラマンの放映日を胸をパンパンにして待ちわびるのである。たしか表紙はウルトラマンではなかったな。(最初のプレビューである有名なマン&バルタン・ネロンガの表紙は同年20号。実質2カ月も前にお披露目されていた訳だが、私はその号は知らなかった。)

それから数えきれないほどの役に立たない知識を、マガジンのグラビアから学んだ。今ではサブカルチャーの祖という扱いの大伴氏だが、自分のサブカルチャー指向のルーツはきっと大伴氏なんだろう。

さらに時代が下って70年代に入った頃、少年の夢と悪趣味をかきたててきたマガジンは突如としてアダルトでシュールな誌面へとシフトする。これにはまだ小学生だった私は少々面食らった。横尾忠則らがスタッフに入ってきてアート色を強くするわけだが、ここにも大伴氏は一枚噛んでいたのだ。フォークソングとか深夜放送とか、私たちは首をかしげながらもその独特の匂いをマガジンのグラビアから嗅ぎとっていった。

そんな事を思い出しながら生原稿や当時の誌面などを見ていく。今回はまた南村喬之、石原豪人、柳柊二らの素晴らしい原画も堪能できる。皆さん単独で展示をやってもらいたいくらいのビッグネームばかり。特に今回目を引いたのは水氣隆義氏。近年ガイガンをデザインしたという事実が判明したお方だが、開田裕治氏に繋がる写実系の緻密な筆致には舌を巻いた。全然関係ないけど、ガイガンは長い間水木しげるのおんもらきがモデルというのが定説だった。水木氏もまた点描を駆使した細かな筆致の写実的な背景が特徴となっている。おんもらきの件は完全な誤報だったが、何となく共通点があるのがおもしろい。

それから併設の竹久夢二美術館も見ていく。実は私、以前町田に住んでいた頃近所にあった国際版画美術館でも夢二展を見ているのだ。音楽やる身としては、セノオ楽譜に大変興味がある。

およそ2時間弱の滞在で美術館を後にする。この街は東大のキャンパスもあり、最寄駅である根津駅までには剥製屋や西洋ドール店など変わったお店が多く、歩いてて楽しい事この上ない。東京現代美術館のあった清澄白河もそうだが、美術館のある街は散策すると楽しい趣のある街である場合が多い。

また行きたいな、展覧会。

特撮系展覧会巡り・その(1) 9/22「特撮博物館」

この夏~秋にかけて話題をさらった特撮系展覧会3件。閉会間際にやっと行く事ができた。
さらっと感想を・・・と思ったら、特博だけで長くなってしまった。

■9/22 特撮博物館(MO+東京都現代美術館)

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よくぞこんな贅沢な企画を我ら特ヲタのために、と思っていたら連日大盛況の大賑わい。閉会間際のこの時期で25万人を突破する勢いらしい。当然特ヲタ以外の人も老若男女問わず多数詰めかけている。一体何が起きていたのか。

それはまあおいといて、かなり開催期間が押してからの訪問となった。せっかくなので一人でも多くの同行者をと思い、いつもの特撮仲間と調整を取っていたんだけどなかなか折り合わなかったため。結局この日は佐七氏と一緒にいった。いや例え1名だけであっても、同行者がいてくれたのは幸運だった。何故なら一人で行って「ひゃー」とか「ひょー」とか「うおー」とか叫んでたら、かなり恥ずかしい(笑)。

最初のコーナー「人造 原点I」(と明朝体で例の調子で書いてある。ちょっと嫌)には東宝作品を中心に、ロケット・戦車・潜水艦などの空想科学超兵器が一堂に。新・旧轟天やムーンライトSY3、メーサーなどのメジャーどころに混じって、ポーラーボーラやブースカの大作号などという斜め上なセレクトがうれしい。

ここでの目玉はまずメカゴジラ2全身スーツ。よくぞ、残っていてくれたと思う。映画公開が1974年だから、およそ40年間の時を経ての邂逅なのだ。よく見ると頭部と首から下の色合いが違う。ボディ部のスーツはゴジラに首をもがれ電子頭脳が露出した形態になったシーンで使われたもので、前作用スーツのうちの1体の改造らしい。もとからヘッドのないスーツだった訳だ。これに前作用の頭部を接合したのがこの展示品との事(宇宙船宇宙船Vol.137 の記事から)。それでも本物には変わりない。この場所を離れたくなかった、その1。

そしてマグマ大使のロケット!こんなものが残っていたとは。状態も美しくしんちゅう製かと思いきや木製でびっくり。劇中ではリアルに火を吹いていたので、よもやと思ってロケット噴出口を覗いてみたらやはりこげていた。ここだけですでに1時間以上経過していた。

次の間に入った途端、眼前にドーンとマイティジャック号が現れる。音声ガイドからはテーマソングとともに「マイティジャックとは、近代科学の粋を凝らして建造された~」のナレーションが!ここで涙腺が崩壊しそうになる。間違いなく前半のハイライト。3メートル近くある大型モデルで実に美しいが、やはりかなりの部分を修復したらしい。そりゃそうだろうに。この場所を離れたくなかった・その2。

正直言うと子供の頃、「MJ」はお話がハイブロウすぎて放送はあまり見ていなかった。当時は小学館学習雑誌の記事やマンガ、ソノシート、プラモデルがあり、私のMJ体験はこの3点で完結した(それはサンダーバード等も同様)。それも大切な原体験だ。

壁面には成田亨氏の描いたオリジナルイラストが数点。これらは80年代初頭ソノラマの画集やエモーションのビデオパッケージ用に描きおこされたもので、今となっては実に貴重。ウルトラや開田裕治氏のもの以外の素材は滅多に目にする機会がないので、これはうれしかった。

次の間が「超人 原点II」。ウルトラやテレビ特撮物を中心とした展示。ウルトラマンのマスクなどは、ウルフェスや六本木アークヒルズでの「天空のウルトラマン展」などで見る機会が多かった。歴代防衛軍のメカなどは円谷プロの怪獣倉庫を見学にいった際にまとめて見たが、間近で見るのはやはり格別。特に目を引いたのがタロウのZATメカ関係。テレビで見ると奇抜この上ない無いが、ホエールやコンドルなど現物を見るとスカイブルーを基調とするカラーリングが実に美しい。80のスカイハイヤーもあったが、バンダイ・ポピー系デザインが独特のラインを刻んでいる事がよくわかる。今回東映系の展示がないのでバンダイ系デザインのミニチュアは少なく、それゆえに違いが際立つ。

ここでの白眉は、スターウルフの「バッカス三世号」。すでにスターウォーズ影響下にある事は、メカむきだしのディティールなどからあきらか。それでも、流線形の美しさとはまた違う機能美にあふれた魅力的なデザイン。当時は松本零二に転んでいたので裏番組の「スタージンガー」を選んでしまい、涙を飲んで見送り。ずっと後になってLDで全話見て、そのおもしろさを堪能した。デザイナーの山口修氏の仕事はもっと評価されてもいいと思う。

次の間にはスペクトルマン、サンダーマスク、シルバー仮面、アイアンキングなどなどなど70年代超人たちのヘッドがずらり。どさくさに混ぎれてロックバットまで。半分くらいは複製であるらしく、シルバー仮面に至っては顔出し部分まで造型されててこれはやりすぎでしょう。ところでレッドマンの音声ガイドでは「”罪のない”怪獣を突存襲う赤い通り魔と呼ばれている」とネット上で近年生まれたネタをそのまま解説していたけど、それはちょっと可哀そう。知らない人が聞いたら鵜呑みにするかもしれないので、ここに訂正しておく。あの人はれっきとした正義のヒーローです。ナイフでとどめを刺すので残虐に見えるが、あれは予算の都合で光学合成が使えなかったから。

次が「力」と題されたミニチュア群の展示。まずは「ガメラ3」の今は無き東急文化会館が圧倒的。私が上京して初めて映画見たのはここだった。1984年4月「ウルトラマンZOFFY」を見に行った時の事。すごく並んでいて「えっ!そんなに人気あるの?」と思ったら、それは「ナウシカ」の方の列だった・・・。これ、渋谷区の区役所にでも寄付すればいいのにね。

「巨神兵」上映で一段落。これ以降、前の展示に戻れなくなると言うので今一度人ごみ書き分けMJ号の勇姿を目に焼き付けに行った。

地下には「特撮美術倉庫」。実際の倉庫を模した展示室に、ごちゃまんといろんなものが置いてある。これが楽しかった。久しぶりに見たサイボット・ゴジラは頭部骨格だけになっていた。これは当時の製作過程のスチールでよく見かけた姿。まだ全身が残っていた頃のサイボットを新宿の東口広場で見たっけ。私はミリタリー系は強くないので戦車とか軍用機はそこそこだったけど、ローレライの巨大潜水艦は圧巻だった。

次の間が「技」と題して近年亡くなられた井上康幸氏や大澤哲三氏の仕事を中心に、著名な特撮マンにスポットをあてたコーナー。小林知己氏の工房を模した展示は楽しかった。おなつかしデストロイア戦のゴジラスーツ。映画では始終バーニング状態だったので、ノーマルな状態での対面は今回初めて。そしてそのうらに楽しそうなもんがいっぱい。原始モスラに、ネッシー検討モデルに、ゴッドマンマスクに、FW版マンダ頭部etc 。画期あふれる東宝の平成ジュラ期がついこの間まで続いていた事を今更ながら思い出す。この間で2時間以上経過。

以降は、よく報道されているミニチュアビル街体験ゾーン。ここでひとしきりはしゃいで物販のぞいて終了。10時半頃入場したが、会場を出たのは3時半頃。まともに見ると5時間かかるというのはうそじゃなかった。

この時期でかなりの混雑だったが、終了間際の頃は2~3時待ちがざらだったらしい。一体どうしてこんなに多くの人が押し寄せる結果になったのか。ジブリ・エヴァという日本のアニメ界の2大ブランドの力のせいもあろう。意外に私と同年代の中高年の女性も多かった。それまでは全く興味もなかったであろうが、今はノスタルジックな対象のひとつとして許容されているのかもしれない。若い世代やカップルが多い事も意外だった。アニメーションはじめオタク文化が若者たちにクールなものとしてとらえられて久しいが、特撮もそのカテゴリに入れられているのかもしれない。特撮系の展示をカップルで見にいくなんて、少し前までほんとあり得ない事だったし。

見せ方に最大限の努力を払っている事はよくわかった。一歩間違えばマニアの飲みネタにしかならないようなものを、芸術品・工芸品である事を前面に押し出し極力スタイリッシュに演出。主催者側にも著名な業界人をずらりと揃える。そうして一般人のハードルを下げるだけ下げておいて、一方で舌の肥えたマニアにも(つまりは主催側と同じ人種)納得の行く料理を提供する。そうした両方向へのアピールが奇跡的に実現できていた。これが成功の大きな要因であろう。

あと、宇宙船誌上ではずっと前から原口智生氏が過去のミニチュアを修復し、その完成品写真を掲載するという連載をやっていて、それで見かけたものも一部展示されていた。この人のこうした地道な努力も今回の企画には大きく貢献していたのだと思う。

最後にずっと気になっていたDVD-BOX「円谷特殊技術研究所」の内容が判明したので、資料的に載せておきます。私が行った時にはすでに完売でしたが、入手した知人からの情報です。

Vol.1
Q #19「2020年の挑戦」
マン #18「遊星から来た兄弟」
セブン #43「第四惑星の悪夢」
帰マン #31「悪魔と天使の間に・・・」
A #14「銀河に散った5つの星」
タロウ #33「ウルトラの星大爆発5秒前!」
レオ #3「涙よ さよなら・・・」
80 #44「激ファイト!80vsウルトラセブン」
ミラーマン #44「魔の救出大作戦」
ジャンボーグA #30「J-A J-9を処刑せよ!」
ファイヤーマン #12「地球はロボットの墓場」
怪奇大作戦 #4「恐怖の電話」
マイティジャック・メカグラフィティ
戦え!マイティジャック #12「マイティ号を取り返せ!!(前編)」

Vol.2
マン #34「空の贈り物」
セブン #26「超兵器R1号」
タロウ #34「ウルトラ6兄弟最後の日!!」
怪奇大作戦 #16「かまいたち」
ほかに「ウルトラファイト」傑作選

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連休前10/6、閉館時間が19時半になったと聞き仕事の帰りに会場まで寄ってみた。時刻にして18時過ぎ、昼間は大混雑だったらしいが、チケ購入も入場も列はなくその時なら何なく回れた感じだった。猛烈に後ろ髪引かれたが、心の中でお礼を言って帰ってきた。今でもその時見送った事がちょっぴり後悔。

特撮博物館は本日で終わり。ようやく夏が、それも子供の頃の夏休みのような夏が終わる。

そんな気分。

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