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October 2011

「ラストコンサート」サントラ盤復刻

ラストコンサート オリジナル・サウンドトラック 完全盤

先日タワレコよったら「ラストコンサート」のサントラが置いてあった。現在は廃盤となった日本映画のサントラを復刻する「富士キネマ」というレーベルがある。以前に「幻の湖」とか買った。その洋画ラインという事で、このたび生まれたのが「キネマ・ド・フジ」。はっきり言ってネーミングにひねり無さ過ぎだが、そのリリース第一弾という事だ。栄えある第一弾に選ばれるとは、この映画そんなにカルト人気があるのだろうか?

「ラストコンサート」は日本ヘラルド配給の日伊合作映画で1976年に公開された。落ち目の中年ピアニストと不治の病をかかえた若い女性との悲劇的な純愛ロマンスである。ラブロマンスものなどほとんど眼中にない私であるが、何故かこの映画だけは大好きなのである。

その理由のひとつが、この映画が”音楽映画”としての側面を持つ事。劇中に現実音楽として登場するピアノ曲の中に、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲 第二番」のフレーズが引用される。ラフマニノフと言えばクラシックの作曲家としても比較的近年に属する人で、厳格なクラシック・ファンからは「映画音楽」と言われ見下されていたりもしているそうだ(私からすればそれは最高の褒め言葉なんだけどね)。なので、逆に映画とは非常に親和性が高く、たびたび印象的に使用される。有名なところでは、スーパーマンことクリストファー・リープ主演の「ある日どこかで」という一部にカルトな人気を持つ映画での使用。「パガニーニの主題による狂詩曲」が、かなり重要な”役どころ”で流れる。ところで「ラストコンサート」における引用は、実は公式には明言されていない(と思う)。中年ピアニストが再起をかけてコンクールに応募するという曲のフレーズとしてそれは登場するので、もしかするとこれは”あまり大きな声で言えない事”なのかもしれない。

私はこの映画を大学の頃に偶然テレビで見た。中年ピアニストが何故かカッコよく思えて、大変にあこがれたもんだった。コンクールでの演奏中に、舞台そでで聞きながら息絶えるというラストシーンには滂沱の涙を流した。その頃ロックやアニメ特撮に交じって、ラフマニノフのピアノ協奏曲全集の箱ものセットを買ったりしてるんだが、多分この映画が影響したんだと思う。

_1_2_2ラストコンサート [DVD]

最後に音盤ネタ。今回復刻となったサントラ盤の元LPの他にシングルがある(画像左)。A面がテーマ曲をバックにピアニストとヒロインの会話が延々フィーチャーされている、というちょっと変わったもの。CDではボーナストラックとして収録されているので、もしかするとシングルのみの音源なのかもしれない。B面には普通にテーマ曲「St. Michel」が収録されてるが、言い忘れたがこのテーマも一度聴いたら思わず口ずさんでしまうくらいの名曲だ。

あと、日本公開時にはアン・ルイスによるカバー盤が存在していた(画像中央)。いい感じのソフトロックに仕上がっていてしかも元の曲がいいので、純粋にシングル曲として通用する。実は私、映画見るより先にこっちの方を知っていたのだ。

DVD(画像右)は数年前に出ているけど、現在はもう廃盤かな。テレビ放映時と新録音の吹き替えが両方収録されていて、新しい方は話題作りで上野樹里が担当してるので、だいたいどんな時期の商品か想像がつく。テレビ放映時の方は横沢啓子。だんぜんこっちのがいい。

さよなら SL-1200

20111004_120111004_220111004_3

昨日、長年使用していたアナログ・プレイヤーSL-1200の初代機を手放した。どのくらい長年かというと、大学で下宿を始めた頃くらいだから、優に30年は軽く経っている。当時中古で購入したのだから、実質稼働期間はもうちょっと長いはず。実にタフな奴だった。

SL-1200というのはテクニクスのダイレクト・ドライヴ(以下DD)方式のアナログ・プレイヤー。通常のプレイヤーはターンテーブルの回転をゴムベルトでモーターから伝えるベルト・ドライヴ方式がほとんどであるが、DDはモーターとターンテーブルが直結していて直に回転が伝わる方式の事。SL-1200は世界で最初にテクニクス(現パナソニック株式会社)で作られたDDプレイヤーの後継機であり、ベストセラー機である。

最初の出会いは名古屋・大須の米兵(今では東京にも進出していて有名)。下宿生活を送るにあたり、どうしてもリスニング・システムがほしくて最低限の出費で中古で買いそろえたうちのひとつだった。確かスピーカーはキットの自作だったと思う。

私はあんまりオーディオの知識がなくて、ほんとに偶然に手頃な値段だったので入手したわけだが、下宿に遊びに来た目の肥えた友人が前述の予備知識を教えてくれた。もうその当時で、名機として世に知られていたのだ。

その後上京した際も、これだけは一緒に持ってきた。ステカセ(ステレオのラジカセの事)でほとんど事足りたのだけど、レコードを聞く際にはどうしてもプレイヤーが最低限必要。東京で改めてリスニング・システムを組む前は、これをステカセの外部入力につないでしのいでいた。

ほどなく時代はCDの時代に移り変わり、アナログ・レコードは一時過去の資産として歴史に消えかけた。しかし、DJの時代になって状況は一変。アナログレコードとプレイヤーはクラブシーンを中心に新たな命脈を保つ事となった。

ただそれは世間一般の話で、音楽を聴く事に少なからず時間を割いていた人々の間では、CDの時代になってもアナログをソースの一部として並行して普通に聴いていた人が多かった様だ。かくいう私もその一人。だからアナログで持ってるものを、CDで買いなおすという事はあまりなかったりするのだ。

DJシーンでは特にこのSL-1200が非常に重宝され、80年代以降も後継機が発売されいつしか定番機として定着していった。家電量販店でアナログプレイヤーを見かけなくなった時期に、楽器屋で見かけた時は心底時代の変遷を感じた。

でうちのSL-1200だが一応支障なく再生は出来るけれども、かなり前から時折33回転に回転ムラが生じる様になりそれが気になってはいた。微調整ツマミがついていて、それで安定させる事は可能なのだが、頻度が増えるにつれそれもだんだんにストレスになっていった。一度、大阪の松下本社に直接送ってメンテナンスをしていただいた事がある。量販店で修理を申し込んでも受けてもらえなかったが、直接連絡を取ったら引き受けてくれた。

近年はその回転ムラが、微調整しても安定しない事が多くなった。最近はアナログを直接ソースとして聴く事はほとんどなく、PC取り込みするためだけに利用する事がほとんど。数年前にUSBで直接入力できるプレイヤーを購入して以来、SL-1200もほとんど使用する事がなくなった。

で昨年末引っ越しをした際に、どうにも場所が確保できずとうとう手放す事を決意した。しかし、何というタイミングか、昨年の年末でメーカー自体SL-1200の開発を終了。それに伴い部品の調達ができないという理由で、中古オーディオ専門店は引き取りを中止してしまったばかりだった。

残された道は粗大ゴミかヤフオクしかない。だが、長年使ってきた愛機だけに粗大ゴミはしのびない。でオク出品したところ、幸いにしてリペアして再販売を行っている方に落札されて本日発送したという次第である。おそらく回転ムラはクォーツに問題がある可能性があるとのことなので、基盤レベルからリペアできるスキルが必要らしい。よい人に落札されたと思う。

女房に言わせると、私は異常に物持ちがいいらしいが、これで上京前から使っていた機材は全てなくなった。でもうちにはまだ、小学校の頃から使っているオバQの鉛筆削りがあるもんね。もちろん現役(笑)。というわけで、長い間お疲れ様でした。本当にありがとう。SL-1200。いい機械に巡り合えてオレは幸せ者だったよ。

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