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September 2011

坂口尚「ウルフガイ‐THE ORIGIN‐【上】狼の紋章」「【下】狼の怨歌」

ウルフガイ‐THE ORIGIN‐【上】狼の紋章 (マンガショップシリーズ 428)ウルフガイ‐THE ORIGIN‐【下】狼の怨歌 (マンガショップシリーズ 429)

お宝名作マンガの制作販売会社として、この平成の乱世にあって地道なリリースを続けるマンガショップより、瞠目すべきアイテムが先月発売された。それが同タイトル。

ウルフガイ・シリーズと言えば平井和正の「幻魔大戦」と並ぶライフワーク。近年ではこの2シリーズも歩み寄りを見せているらしい。そんな一大大河シリーズの最初のエピソードをマンガ化したのが本作。

と思いきや、実は小説よりもこちらのマンガ作品の方が発表が先だったらしい。つまり「幻魔大戦」と出自は同じであったという事だ。

描くは「石の花」「一休」などの坂口尚。私はアニメーター出身であるこの人の描くしなやかな絵が大好きなのだ。

ところで、私は同じアニメーター出身の村野守美の作品も好きである。両者に共通しているのは、コマの前後に動きが見える事。単なる一枚絵ではなく、まるで動画の一シーンを切りとったかのような印象。そのリズム感に身をゆだねていると、いいしれぬ快感を覚えるのだ。

ところで坂口氏が描くキャラのポーズは、いわゆる「金田バース」に似ているが何か関連があるんだろうか?

本作の連載は「ぼくらマガジン」。付録付きの月刊少年誌が相次いで廃刊するというひとつの時代の節目となった昭和44年に、月刊「ぼくら」が転生した隔週刊誌である。

その誌面の詳細をいまさら記する事はしないけど、ちょっとあげてみるとデビルマンの原型となった「魔王ダンテ」、永井豪バイオレンス路線の嚆矢「ガクエン退屈男」、マーベルコミック提携「ハルク」、写真絵物語「謎の円盤UFO」、廃刊後はマガジンに引き継がれる「仮面ライダー」、唯一のさいとうたかを特撮ヒーロー作品の原作「バロム・1」などなど。少年マガジンともぼくらとも違う重要な作品群を排出した。って、十分語ってるなあ。ちなみに「ぼくらマガジン」は「少年マガジン」に吸収される形で消滅した。近年同じ講談社の「マガジンZ」なるヒーローマンガ専門誌のような月刊誌が廃刊となったが、人気作だった「仮面ライダーSpirits」は「月刊少年マガジン」に引き継がれる形で継続。歴史が繰り返されている。

上巻は東宝で映画にもなった基本的なストーリー。下巻は今回初単行本化だが、相当にスプラッタ色が強い。一部ならともかく最初から最後までこうなので、そういうのがお嫌いな方は要注意。当方も結構げんなりしてこっちだけ手放してしまった。

8月にいった特撮系展示イベント

今年は特撮アニバーサリーイヤー。そのせいか、特撮系の展示イベントが多く先月は3回も行った。

■実相寺昭雄展 ウルトラマンからオペラ『魔笛』まで(8/5 川崎市市民ミュージアム)

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Nifty特撮フォーラム時代からの知人、TORI氏が上京するというので一緒に観覧。ウルトラでもなく円谷でもなく実相寺氏個人にスポットを当てるという趣旨なので、特撮関連だけでない様々なものが展示されていた。もう実相寺氏の存在そのものが”特撮”と言っていいかもしれない。

氏の仕事を俯瞰して見た場合、「帝都物語」以降とそれ以前という見かたがあると思う。「帝都」での起用はやはり70年代後半以降のウルトラの再評価がきかっけだと思うが、実際映画などはその時代の本数のが多いのではないか?再評価をきっかけに、さらに精力的に新時代の作品を産み出していった。そのエネルギーはすごいものだと思う。

以下箇条書き。

・入り口にあったジャミラ(着ぐるみ)。あれ下あごにひげ生えていたけど明らかに解釈の間違い。
・キャスリーン・バトルが出演したニッカ・ウィスキーのCMが氏の演出だったと知って驚く。
 あれ、12インチシングルが出て私も当時買ったのよね。そのくらい人気が出て
 来日コンサートではにわかクラシック・ファンのおじさんたちが会場に押し寄せ、
 ステージに直接プレゼントを持っていくというミーハーな光景が展開されたのだ。
・イラストが一枚一枚描いた年賀状が興味深かった。スーパー1とか超珍しい。
・寄せ書きに高木澪氏のものがあった。

■本多猪四郎 ゴジラを生んだ映画監督(8/21 第五福竜丸展示館)

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前日ツィッターでそういう展示がある事を知り、少し時間があいたので行ってみた。
展示そのものより、第五福竜丸が新木場のこんな場所にあった事、そしてそれが保存されて展示されていることの方に興味があったのだ。実際今年は思いをはせるのには特にタイムリーであるが、それよりも「ゴジラ」と「美女と液体人間」の2つの特撮映画で引用されている事が重要。”特撮”と切っても切れない存在だ。

展示は本多氏用の台本や、撮影風景・絵コンテの写真など小数。ふんだんに落書された台本を見て、結構お茶目な人だったのかもしれないと思った。そもそも展示館自体が船を覆う形で作られているだけで、そんなに大きなものでもない。

第五福竜丸が水爆実験の死の灰を浴びた時代、今の我々と同じ様に放射性物質により人々の日常生活が脅かされた。そこから学ぶものはきっと多いと思うし、そんな時代を確かに乗り越えてきているのだとも思った。

知人(有名人)と数名出会う。

■ウルトラQリターンズ 特撮絵師・開田裕治とTOYの世界(8/25 渋谷パルコPart1ロゴスギャラリー)

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今年最大の話題のひとつ「ウルトラQ」カラーライズ(もう売ってんのだね)発売にあわせた企画。開田氏が長年書き続けてきたQ関連原画と各種メーカーのQ怪獣おもちゃの展示。

書店横の展示スペースにはQ怪獣のおもちゃが展示。これがほとんど現行か、既に廃版であっても近年発売になった商品ばかり。この10年くらいで全怪獣がフィギュア化されていたわけだ。ものすごいリアルなものから、お茶目なものまであって見ててあきない。巨人とかスダールとか(笑)。

奥の展示スペースには、過去に描いてきたQ関連の作品が展示。これがバンダイから最初に発売となったLDのジャケなどで、言ってみれば氏自身のイマジネーションによるカラーライズであるという訳だ。
またポスターにも採用されている怪獣総出演のイラストは、キングのウルトラBGMコレクションのもの。元はモノクロだったものを、今回のカラライズに合わせて再着色。おそらくは物凄く手の込んだ作業だったと思う。個人的にもこの時代の開田氏のイラストが一番好きなので、非常によかった。

物販も豊富でいろいろ欲しくなったが、結局絵葉書だけ購入。入場無料。失礼ながら、言うまでも無く開田氏も存在自体が”特撮”。

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