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July 2010

読書ノート(2010年6月)

「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ     プロデューサー・田中友幸とその時代しがみつかない死に方  孤独死時代を豊かに生きるヒント (角川oneテーマ21)勝間さん、努力で幸せになれますか

<単行本>
「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ/木原浩勝(角川書店)
しがみつかない死に方 孤独死時代を豊かに生きるヒント/香山リカ(角川oneテーマ21)
勝間さん、努力で幸せになれますか/勝間和代 香山リカ(朝日新聞出版)
<コミック>
<雑誌>
週刊東洋経済2010年6月12日号「子どもの病気 全解明」

「ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイヴ」約2ヶ月かけて読了。「ガス人間」続編とかやたらよく名の出る「モスラ対バカン」とかこれまで幻だった作品が満載で読み応え満点。特に思わず引き込まれたのは掛札昌裕の「火焔人間」。この人何者と思って調べたら石井輝男監督や鈴木則文監督の有名諸作品の脚本を手掛けているお方だとかで、どうにもこういう雰囲気の作風にに引っ張られるのだな。当方も「ゴジラ2」ストーリー公募は応募したっけなあ。あと、大量に未発表写真が載っているが、この提供者がかのサンゲンチャイ・ソンポート氏。どういう経緯で入手したのか興味があるが、なるほど未発掘の秘宝はこんなとこに眠っていたか。まだまだ何か出てきそうな予感。

今月は香山リカ著作が2冊。この機会に最近は沈静化した香山×勝間論争について書いてみる。「しがみつかない死に方」は最新の出版で、「~生き方」と対を成すタイトルだが内容は連想されるほど虚無的なものではなく、いわゆる”おひとりさま”に特化したメンタル面での現代的な問題について書かれたもの。この本を出したことで今年の初めに交差した香山氏と勝山氏のベクトルは、まったく別の方向に向いていく事になったと思った。毎年3万人が自殺するというこの国の現状を何とかしなければいけない、それが香山氏の動機であって勝間氏のそれとは根本的に次元が別。論争に決着がつくはずもない。
香山氏の存在を知ったのは約20年前、雑誌「SPA!」連載の「リカちゃんのサイコなお部屋」あたり。同年代の女性精神科医という点のみならず、やたらサブカルチャー方面にも明るいので記憶に残っていた。その後、SPAや宝島社の本やオタク系・ロック系雑誌などで見かける事もあったけど、長い間気にとめる事は無かったが、急に関心を持つ事になったのは2年半ほど前。それは2008年4月に逝去した父の最期を看取っていた時期だった。
その厳しい日々に、精神的なよりどころとして何故か水木しげる氏の短編を大量に読んでいた。鬼太郎本はたくさん読んでたが、短編集はあまり読んでなかった。どういう訳かその頃はそれが一番心にしみたのだ。で、その中の一冊のあとがきに香山氏の名前を見つけた。その内容は「どうにも手の施しようのない患者を前にして、途方に暮れてふと病院の裏山にあるを見上げて”目に見えない存在”を意識してため息をついた。その後、何故かその患者は快方に向かっていった」というものだった。状況が状況だけに、当方も”目に見えない存在”というものに関心のあった時期だったので、医療という現場に超自然的なものの影響を許容するこの人の感性に少し関心を覚えた。その後当方の関心もメンタルヘルス方面に移っていき、五木寛之氏との共著「鬱の力」などを読んで「下山するように生きる」という考え方に触れ、この人の考え方の信頼感が増していった。
事の発端となった昨年の「しがみつかない生き方」を手に取ったのも、そういう理由から。軽い気持ちで手にとったのだが、最終章の「勝間和代を目指さない」というタイトルを見て括目し、早速入手して読んだ。まず非常に勇気のある行為であったと思った。これは成功できなかった自分を責める必要はないという主張を、時の主流であった「勝間本」を取り上げる事によって論を展開したに過ぎなかったのだが、当初の意図は何であったにしろ、勝間氏にしては職域を荒らされたようなものだ。その後に論争に発展していった訳だが、その舞台を用意したのは雑誌アエラであった。最初の討論の場を用意し、決着がつかぬまま勝間氏はその後アンサーソングならぬアンサーブックとして「やればできる」を書き、再度アエラ・プロデュースの公開討論とこの「努力で幸せになれますか」にいたる。つまり一連の論争は、アエラが展開した新たなビジネスモデルに過ぎなくて、両者共にビジネス的には成功だった。なので、この論争に関してはどちらに賛同するというものではない。ただし所謂成功本には興味がないどころか、その成功体験を購入させる事が目的である商材に過ぎないという否定的な立場を取る当方としては、一連の勝間本もそのカテゴリであると思うためこれまでの経緯で香山氏の肩を持ったのは言うまでも無い。
この2年半の間、香山氏の考え方にシンパシーを覚え”楽に生きる”生き方を何となく実践してきた訳であるが、おかげでその事のマイナス面も実感できた。簡単な話で上昇志向や努力を捨てる事で、楽に生きて行ける分やはりこれ以上の向上は望めなくなる。結局は努力や向上心が無ければ、先にはいけないのだ。さらに昨今は世情が厳しくなったため、現状維持でさえ努力無しでは為しえない時代となっている。ただし、そうであっても自分にムチを打つ必要もないし、時には休んだっていい。そして目に見えない存在は確かにあると思うし、訳のわからないものはわからないままでいい。という「邪悪なものの鎮め方」での内田樹氏の主張が今は一番自分にあうのだ。折りしも今年はNHKの連続ドラマで「ゲゲゲの女房」が話題である。ここに楽に生きて、成功を手にした人が現実にいた。

コンビニ本2010夏

とかいいながら、今年発売でないものばかり。

■神々の指紋(全3巻)/神の刻印(全3巻)[グラハム・ハンコック著/田中真知訳/村野守美画]

神々の指紋 2012年人類滅亡編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神々の指紋 滅亡へのカウントダウン編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神々の指紋 人類生存への道しるべ編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

神の刻印ヒットラーも望んだ聖櫃の力 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神の刻印ハルマゲドン、聖櫃覚醒!! (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神の刻印旧約聖書、最大のミステリー (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

古くはエーリッヒ・フォン・デニケンや五島勉など古代遺跡と超文明や宇宙人を関連づける本は山ほど出版されてきた。私はかつてNHKで放映されていた「未来への遺産」という不定期のスペシャル番組も好きだったが、今でも古代遺跡ものはたまに見入ってしまう事がある。

グラハム・ハンコックはそんな古代文明観の最新の継承者(といいつつ、著作は10年以上前になるが)。その著作をコミック化したのが本書。もともとは小池書院で90年代に単行本として出版されたものだが、昨年コンビニコミック化された。

描くのは村野守美氏。かつて少年マガジンで「ほえろボボ」を連載していたマンガ家であるが、初期虫プロのアニメーション部門のスタッフでもある。そのせいか、氏の作風はフィルムのヒトコマを切り取ったような動きと間を感じさせるもの。しかも何を描いてもキャラクターがとても可愛らしい。私はマガジン連載の「ほえろボボ」が好きだった。野良の子犬が力強く生き抜いていく物語だが、現在NHK教育で放映されている英語教育番組「リトル・チャロ」を見るにつけ、いつもボボを思い出す。

基本的にノンフィクションである原著作を一体どのようにマンガ化したのか大変興味があって、読んでみた。著者自身が主人公で各地の取材旅行を描く形で進行していき、それにグラハムの仮説を絡めていく。各地の神々と呼ばれる存在が、村野氏の可愛らしい絵柄で血肉を得て活き活きと動く。現実と虚構が同じ存在感で進行していく。ハンコックの妻が伝説上の人物に感情移入する下りがあるのだが、同じように読者もいつの間にか感情移入してしまう。これは村野氏の力量にほかならない。2作合わせて6分冊にもなるが、あっという間に読めてしまう。それにしても、どうも私は村野氏とか坂口尚氏とか北野英明氏とかアニメ関係の仕事の経験のあるマンガ家が好きになる傾向にあるなあ。以下表紙だけではよくわからない巻数をメモっておきます。

神々の指紋
第1巻 2012年人類滅亡編
第2巻 滅亡へのカウントダウン編
第3巻 人類生存への道しるべ編
神の刻印
第1巻 ヒットラーも望んだ聖櫃の力
第2巻 ハルマゲドン、聖櫃覚醒!!
第3巻 旧約聖書、最大のミステリー

■誰も知らない決定版!!放送禁止秘蔵集プレミアム

決定版!! 放送禁止秘蔵集プレミアム (ミリオンムック) 放送禁止 ザ・ベスト (三才ムック VOL. 307)

いわゆる封印映像ものは最近のコンビニ本業界では定番となっている。そのおかげでこれまでマニアの間でだけ知られていた事実が、そうでない人たちの間でもかなり知られるようになってきた。

まずは「封印された青い目のウルトラマン」。タイのチャイヨーが作ったウルトラマン達を特集する。普通の雑誌ではまず取り上げる事ができないエリート、ミレニアム、ダークのカラー写真が載っているというだけでも類を見ない一冊。そいつらはともかく「ハヌマーン」は我々にとっては、あの時代の劇場版ウルトラの一つに違いない。今もチャイヨーとの係争は続いているらしく、それが現在の円谷の迷走の遠因にもなっている気がする。今から思えば最初の段階で争うのではなく、共に手を携えて発展する道はなかったのか?と宇宙戦艦ヤマト・ガミラス殲滅後の古代みたいな事を言ってみる。

そして「放送禁止怪獣怪人大百科」。超メジャー級のスペル星人を筆頭に獣人雪男・シンナーマン・キチガイバトなどが一方的に誇張されたイラストで並ぶ。ちなみに東宝のフランケンシュタインやノーマン、ヒトデヒトラーまで入ってるあたりはちょっとこじつけ過ぎの感は否めない。

次に「愛すべきキケンな怪獣たち」というコラムでは、さらに一般人にはどうでもいい怪獣たちの名前が並ぶ。ちなみに最新のヤバい怪人はジバンのジサツノイドらしい(こいつですら平成元年の怪人)。しかし、ロボコンのロボワルやロボパーまで取り上げるに至ってはやりすぎの感はやはり否めない。

他にも韓国などで作成されたアニメ・特撮をカラー写真入りで紹介する「パチ亜アニメ&特撮スペシャル」、非公式のパチモノキャラが集合している事で有名な中国の”パクリーランド”こと「珍珠楽園」の紹介、放送禁止TVドラマの総ざらえなどある意味裏サブカルチャーの集大成といえる内容でなかなか楽しい。ただし、一部にグロなネタも含まれているため今イチそばに置いとけない。いわゆるマルシー表記が一切ない事が、この本の特色を如実に表している。

そして最近、本書の改訂増補版のような「放送禁止 ザ・ベスト」という本が発売された(画像右)「ザ・コーヴ」など新ネタを追加しつつ、何故か少女スリラーマンガやいんちきパチモノ玩具までフォロー。ますます裏サブカル・カタログ度が高まっている。

■仮面ライダー大研究

仮面ライダー大研究―全100話&全怪人写真400枚と秘話

去年どころか2007年の出版。ライダー本など掃いて捨てるほど出ているが、この本が一線を画すのは、シリーズ第一作「仮面ライダー」に登場したショッカー・ゲルショッカー怪人の”鳴き声”及びその声優が全部書いてある点。こんな情報ネットでも出てこない。つい最近そういう事実を知ったのであげてみた。ちなみにこの本の元ネタはさらに10年ほど前に出版された二見文庫の「仮面ライダー大研究―よみがえるヒーロー」。こちらも普通に文庫のコーナーなどで見つかる。

■ゴッドマジンガー

ゴッドマジンガー 1 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) ゴッドマジンガー 2 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

昨年から続くマジンガー・ゲッター関連マンガ復刻の最終作品。マジンガーといいつつ、最もオリジナルからかけ離れた世界観を持つ。ちなみにTVのマジンガーシリーズの三作目は「ゴッドマジンガー」というタイトルの作品になる予定であったが、紆余曲折を経て「グレンダイザー」となった。本作のアニメ版は1984年の放映。その年私は麹町のソフト会社に就職したのだが、旧・日テレ本社が近隣にあり本作の垂れ幕が下がっていた事を覚えている。その年の日テレ一押しアニメであったようだ。

この時期の永井豪は、60年代~70年代に活躍した多くの巨匠がそうだったように残念ながら時代をけん引する存在ではない。まず線が違う。「永井豪原画展」で生原稿を見た経験があるが、70年代の作品の線は血がほとばしるような圧倒的なエネルギーを持っていた。それが80年代に入るととたんに線が死ぬ。不思議なもんである。一世を風靡した”ハレンチ”描写もこの時代では寒いばかり。ところで、敵が恐竜軍団だったり古代文明と関連があったり超自然的なエネルギーでロボットが動いたりと、今の視点からみると後の「獣神ライガー」にもつながる世界観を持っているように思える。

それにしても「真マジンガー・グレート編」まだー?

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