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コンビニ本2010夏

とかいいながら、今年発売でないものばかり。

■神々の指紋(全3巻)/神の刻印(全3巻)[グラハム・ハンコック著/田中真知訳/村野守美画]

神々の指紋 2012年人類滅亡編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神々の指紋 滅亡へのカウントダウン編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神々の指紋 人類生存への道しるべ編 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

神の刻印ヒットラーも望んだ聖櫃の力 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神の刻印ハルマゲドン、聖櫃覚醒!! (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) 神の刻印旧約聖書、最大のミステリー (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

古くはエーリッヒ・フォン・デニケンや五島勉など古代遺跡と超文明や宇宙人を関連づける本は山ほど出版されてきた。私はかつてNHKで放映されていた「未来への遺産」という不定期のスペシャル番組も好きだったが、今でも古代遺跡ものはたまに見入ってしまう事がある。

グラハム・ハンコックはそんな古代文明観の最新の継承者(といいつつ、著作は10年以上前になるが)。その著作をコミック化したのが本書。もともとは小池書院で90年代に単行本として出版されたものだが、昨年コンビニコミック化された。

描くのは村野守美氏。かつて少年マガジンで「ほえろボボ」を連載していたマンガ家であるが、初期虫プロのアニメーション部門のスタッフでもある。そのせいか、氏の作風はフィルムのヒトコマを切り取ったような動きと間を感じさせるもの。しかも何を描いてもキャラクターがとても可愛らしい。私はマガジン連載の「ほえろボボ」が好きだった。野良の子犬が力強く生き抜いていく物語だが、現在NHK教育で放映されている英語教育番組「リトル・チャロ」を見るにつけ、いつもボボを思い出す。

基本的にノンフィクションである原著作を一体どのようにマンガ化したのか大変興味があって、読んでみた。著者自身が主人公で各地の取材旅行を描く形で進行していき、それにグラハムの仮説を絡めていく。各地の神々と呼ばれる存在が、村野氏の可愛らしい絵柄で血肉を得て活き活きと動く。現実と虚構が同じ存在感で進行していく。ハンコックの妻が伝説上の人物に感情移入する下りがあるのだが、同じように読者もいつの間にか感情移入してしまう。これは村野氏の力量にほかならない。2作合わせて6分冊にもなるが、あっという間に読めてしまう。それにしても、どうも私は村野氏とか坂口尚氏とか北野英明氏とかアニメ関係の仕事の経験のあるマンガ家が好きになる傾向にあるなあ。以下表紙だけではよくわからない巻数をメモっておきます。

神々の指紋
第1巻 2012年人類滅亡編
第2巻 滅亡へのカウントダウン編
第3巻 人類生存への道しるべ編
神の刻印
第1巻 ヒットラーも望んだ聖櫃の力
第2巻 ハルマゲドン、聖櫃覚醒!!
第3巻 旧約聖書、最大のミステリー

■誰も知らない決定版!!放送禁止秘蔵集プレミアム

決定版!! 放送禁止秘蔵集プレミアム (ミリオンムック) 放送禁止 ザ・ベスト (三才ムック VOL. 307)

いわゆる封印映像ものは最近のコンビニ本業界では定番となっている。そのおかげでこれまでマニアの間でだけ知られていた事実が、そうでない人たちの間でもかなり知られるようになってきた。

まずは「封印された青い目のウルトラマン」。タイのチャイヨーが作ったウルトラマン達を特集する。普通の雑誌ではまず取り上げる事ができないエリート、ミレニアム、ダークのカラー写真が載っているというだけでも類を見ない一冊。そいつらはともかく「ハヌマーン」は我々にとっては、あの時代の劇場版ウルトラの一つに違いない。今もチャイヨーとの係争は続いているらしく、それが現在の円谷の迷走の遠因にもなっている気がする。今から思えば最初の段階で争うのではなく、共に手を携えて発展する道はなかったのか?と宇宙戦艦ヤマト・ガミラス殲滅後の古代みたいな事を言ってみる。

そして「放送禁止怪獣怪人大百科」。超メジャー級のスペル星人を筆頭に獣人雪男・シンナーマン・キチガイバトなどが一方的に誇張されたイラストで並ぶ。ちなみに東宝のフランケンシュタインやノーマン、ヒトデヒトラーまで入ってるあたりはちょっとこじつけ過ぎの感は否めない。

次に「愛すべきキケンな怪獣たち」というコラムでは、さらに一般人にはどうでもいい怪獣たちの名前が並ぶ。ちなみに最新のヤバい怪人はジバンのジサツノイドらしい(こいつですら平成元年の怪人)。しかし、ロボコンのロボワルやロボパーまで取り上げるに至ってはやりすぎの感はやはり否めない。

他にも韓国などで作成されたアニメ・特撮をカラー写真入りで紹介する「パチ亜アニメ&特撮スペシャル」、非公式のパチモノキャラが集合している事で有名な中国の”パクリーランド”こと「珍珠楽園」の紹介、放送禁止TVドラマの総ざらえなどある意味裏サブカルチャーの集大成といえる内容でなかなか楽しい。ただし、一部にグロなネタも含まれているため今イチそばに置いとけない。いわゆるマルシー表記が一切ない事が、この本の特色を如実に表している。

そして最近、本書の改訂増補版のような「放送禁止 ザ・ベスト」という本が発売された(画像右)「ザ・コーヴ」など新ネタを追加しつつ、何故か少女スリラーマンガやいんちきパチモノ玩具までフォロー。ますます裏サブカル・カタログ度が高まっている。

■仮面ライダー大研究

仮面ライダー大研究―全100話&全怪人写真400枚と秘話

去年どころか2007年の出版。ライダー本など掃いて捨てるほど出ているが、この本が一線を画すのは、シリーズ第一作「仮面ライダー」に登場したショッカー・ゲルショッカー怪人の”鳴き声”及びその声優が全部書いてある点。こんな情報ネットでも出てこない。つい最近そういう事実を知ったのであげてみた。ちなみにこの本の元ネタはさらに10年ほど前に出版された二見文庫の「仮面ライダー大研究―よみがえるヒーロー」。こちらも普通に文庫のコーナーなどで見つかる。

■ゴッドマジンガー

ゴッドマジンガー 1 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド) ゴッドマジンガー 2 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)

昨年から続くマジンガー・ゲッター関連マンガ復刻の最終作品。マジンガーといいつつ、最もオリジナルからかけ離れた世界観を持つ。ちなみにTVのマジンガーシリーズの三作目は「ゴッドマジンガー」というタイトルの作品になる予定であったが、紆余曲折を経て「グレンダイザー」となった。本作のアニメ版は1984年の放映。その年私は麹町のソフト会社に就職したのだが、旧・日テレ本社が近隣にあり本作の垂れ幕が下がっていた事を覚えている。その年の日テレ一押しアニメであったようだ。

この時期の永井豪は、60年代~70年代に活躍した多くの巨匠がそうだったように残念ながら時代をけん引する存在ではない。まず線が違う。「永井豪原画展」で生原稿を見た経験があるが、70年代の作品の線は血がほとばしるような圧倒的なエネルギーを持っていた。それが80年代に入るととたんに線が死ぬ。不思議なもんである。一世を風靡した”ハレンチ”描写もこの時代では寒いばかり。ところで、敵が恐竜軍団だったり古代文明と関連があったり超自然的なエネルギーでロボットが動いたりと、今の視点からみると後の「獣神ライガー」にもつながる世界観を持っているように思える。

それにしても「真マジンガー・グレート編」まだー?

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