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読書ノート(2010年4月)

邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望週刊 ダイヤモンド 2010年 4/17号 [雑誌]

<単行本>
邪悪なものの鎮め方/内田樹(木星叢書・バジリコ)
”オーラな人々”/椎根和(河出書房新社)
人生の意味の心理学/A・アドラー(春秋社)[未読了、一・二・三・六章済]
なぜ若者は保守化するのか/山田昌弘(東洋経済新聞社)
<コミック>
ザ・クレーター(手塚治虫文庫全集)
ライオン・ブックス1~3(手塚治虫文庫全集)

「邪悪なものの鎮め方」書店でタイトルを見て、「これは絶対読まねば」という直感に従い図書館で借りた。直感は当たった。これは複雑な現代を生き抜くための良質なテキスト。特に日頃何がしかの生きにくさを感じている人には、問題解決のヒントと勇気を与えてくれるであろう。筆者は「現代霊性論」でスピリチュアル・ブームなども論じているが、オカルト信者ではなく「わからないものはわからないままにしておけ」というスタンスの持ち主。その姿勢、おおいに賛成する。ちなみにこの人が過去に書いた「下流志向」はすでに読んでいた。
「人生の意味の心理学」俗に言うアドラー心理学の原典。さすがに歯ごたえあり過ぎて、読了できないまま返却期限が来てしまった。いずれまた取り組む日が来るであろうという事で。
「”オーラな人々”」大学の頃、片岡義男氏のエッセイなどを読んで「こんな生活を送っている人達というのは、どういう仕事の仕方をしているんだろう?」と不思議に思ったものだった。本書はそんな青臭い感慨を抱かせてくれる、有名人との交遊録。横尾忠則とか三島由紀夫とかの巨人が、日常生活に平気で割り込んでくる。「飲み友達」くらいの普通のノリで。
「なぜ若者は保守化するのか」現代において一番割りを食っているのは若者たちであるという。その現状だけでなく、様々な社会問題を読み解く1冊。雑誌「東洋経済」に連載されたコラムをまとめたものなので全体にまとまりにかける感はある。『パラサイト・シングル』『格差社会』という言葉を浸透させた人らしく、連載誌に対する信頼とも相まってその分析にブレはない。例えば、諸悪の根源のように言われる「非正規雇用問題」を「正規」に格上げするだけでは問題解決にはならない、と訴える。なぜならこれまで「非正規雇用者」の主たる業務であった単純労働は、絶対になくならないから。
今月は手塚治虫漫画全集から、昭和の2大アンソロジーを買い揃える。これはまた、機会をあらためて書いてみたい。

ところで最近ベストセラーとなった「FREE~〈無料〉からお金を生みだす新戦略)」を特集した週刊ダイヤモンド。3月に発刊されたこの号が、未だに書店に平積みしてある。本物のみならずそれを特集した周辺雑誌まで売れてしまっているという例。今月はまた「もしも高校野球のマネージャーがドラッガーの「マネジメント」を読んだら(通称もしドラ)」の特集号が発刊された。これまた売上げを伸ばしそうな雰囲気。大冊の本家を紐解かずしても、大方読んだ気分になれる。ある意味「WinWinの関係」の一種かも。

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