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February 2003

ビッグ・ボス・サウンズ/レックレス・スリーパーズ 地道

Big Boss Sounds
Big Boss Sounds/Reckless Sleepers(CD;ビクター VDP-1436 1988)

 1988年、ひとつのレーベルの名前が話題となる。その名は「インターナショナル・レコード・シンジケート」、略してI.R.S.。ポリスのドラマー、スチュワート・コープランドの兄マイルスが設立したという事で知られるが、レーベルとしての実力もなかなか捨てたものではない。なにせ、REMやジ・アラームを世に出したレーベルなのだから。でも、僕がIRSを知った頃には、すでにREMはワーナーに移籍した後だった。トレードマークはサングラスにソフト帽を被った男のイラスト。IRSには当時、ノーマルライン、そして「No Speak」というインストゥルメンタルもの中心のライン、そして「Metal」という文字通りのラインという都合3つのラインがあった。「No Speak」には、有名ギタリストによるコンピレーション「Guitar Speak」などという好盤もあった。つまりなんつーか、70年代から80年代にかけて愛してやまなかったヴァージン・レーベルの再来を期待したんだね。まるごと好きになれるレーベルなんて、そんなに無い。

 レックレス・スリーパーズは、ジョルス・シュア(70年代にファンキー・キングスのメンバーとしてデヴュー)というさまざまな活動で知られるキーパーソンによって結成されたバンド。シンディ・ローパーの「All Through the Night」や、バングルスの「What She Wants」の作曲者であるだとか、まあそれなりに有名な仕事を残しているのだけど、やっぱし馴染みがない。こういう人っているよね。例えば「ラジオスターの悲劇」を作曲したブルース・ウーリーとか。要するに”地道”な人たちなのだ。

 でもこの人は、90年代にひとつの一大音楽イベントとしてマーケットを確立したMTVの”アンプラグド”の仕掛け人となり、初期には司会もつとめたらしい(その経緯は、エリック・クラプトン「アンプラグド」のライナーに詳しい)。

 あまりに地道すぎてほかに書く事がないのだけど、僕が今でもこのアルバムがすきなのは5「If We Never Meets Again」が収録されているから。”クラレンス・クラモンズのいないブルース・スプリングスティーンとE・ストリート・バンド”って感じだけど、メロディが絶品なのだ。

 どんな活動をしようとも、たった1曲で世界中の誰かの胸の中に名前が刻みつけらる。そういう事もあるのだ。IRSについては今後も書く機会があるでしょう。

星に輪ゴムを/エディ・ブリケル&ニュー・ボヘミアンズ タイトル買い

Shooting Rubberbands at the Stars
Shooting Rubberbands at the Star/Edie Brickell & New Bohemians (CD;ユニバーサル ビクター ASIN B00005GRVP 1988)

 「ジャケ買い」というレコードやCDの買い方があって、今ではもう充分に市民権を得ていると言っていい。そもそもこういう買い方する人は、音盤に対する出費はさほど気にしない人だと思う。ならば「タイトル買い」というのはどうだろう?実はこのアルバムは、タイトル買いしてしまったアルバムなのだ。「星に輪ゴムを」なんとも素敵。いやいや、邦題より原題の方がもっと素敵。そんなタイトルがついたアルバムが悪いわけがない。よって「タイトル買い」なのだ。

 テキサス州ダラス郊外に生まれたエディ・ブリケルという、女性ボーカリストを中心とする5人編成のバンド。エディのハスキーがかった声がかなり立っているけど、正直言ってそれ以上の魅力は無いなあ。サウンド的にはフォークロック調(ライナーより)らしいけど、シングルとなったファンキーな1「What I am」や2ビートっぽい11「Keep Coming Back」などアッパーなナンバーが結構光る。

 残念ながらこれ1枚で消えてしまったようだけど、その後意外な形でエディの名を見かける。Windows95のCD-ROM持っている人はそこに入っているサンプルムービーの1つ、GOODTIME.AVIというファイルをクリックしてみてください。ゆったりとしたバラードを持ち前のハスキーな声で歌い上げる姿は紛れも無くエディだ。その後はソロで活動していたようだ。ちなみに、このCD-ROMにはもうひとつサンプルムービーが入っていて、それはデヴュー間もないWeezerの「Baddy Holly」だった。ところでWindows95の起動時のサウンドは、ブライアン・イーノの製作であったり、CMでもストーンズの「Start Me Up」やデヴィッド・ボウイの「Heroes」を使用するなど、この頃のマイクロソフトは何かとロックと縁が深かった。

 それにしてもやっぱりこのタイトルはいい。輪ゴムはまず第一に飛ばすためにこの世に存在する。第二の存在意義は、飛ばして人に当てる。そのことは世界中どこへ行っても共通のようだ。

夕陽・残照・ウルトラマン~帰ってきたウルトラマン見所ガイド

帰ってきたウルトラマン大全
双葉社より発売になった「帰ってきたウルトラマン大全」、デジタルリマスターのDVD発売と、今年はなにか”帰ってきたウルトラマン”がキテる。当時、僕は小学5年生。そろそろ”ジャリ番”には見向きもしなくなる層も出てくるくらいの年代だ。ウルトラセブンが終わって数年、再放送や「ウルトラファイト」、そして他社の番組も細々とあったものの、やはりどこか心にぽっかりと穴の空いたような寂しさは免れなかった。だからウルトラマンの堂々の帰還を、僕は大歓迎で迎え入れた。今でも第1話が始まった瞬間の印象を覚えている。新しいウルトラマンのための歌、それは目がさめる程鮮烈だった。ハープの音がこんなにマッチした曲を僕は知らない。しかも歌いだしのメロは元祖ウルトラマンのそれと同じだった。

最近Aを見直したんだけど、もうすでにそれまでのウルトラシリーズが持っていた緊張感のようなものが失われていた事に気がついた。だから、帰りマンはそれまでの時代と次の時代の掛け橋のような作品と言える。そして濃厚にただようあの時代の空気感。マンやセブンが同時代性を徹底的に廃する事で近未来的世界観を手に入れたのに比して、帰りマンはまさに昭和46年の日本が舞台となっていた。僕が帰りマンを好きな理由の1つがここにある。

今ではムルチ、プリズ魔なんかが定番エピソードになっちゃって極端に言えば”それだけ見ておけばいい”みたいな評価が固まってしまった感がある。そこで、帰りマン”キテる”記念にそれ以外にも帰りマンにはおいしいエピソードいっぱいあるぞ、という事でGoWest的見所ガイドをば。

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第9話「怪獣少年の復讐」エレドータス登場

いわゆる”狼少年”話。電気を吸うと姿をあらわすエレドータス(この設定は完全に先輩怪獣の焼き直しだね)に父を殺されるも、その特性ゆえ誰にも信じてもらえないがための少年の屈折。後にバロム1の片割れ・白鳥健太郎役を演じる高野”キリエロイド”浩幸が演じていますが、そのひねた目つきがとっても素敵。第1・2期のウルトラは、決して子供を美化してばかりではないのだ。ちなみに、仮面ライダータイガの東條悟くんも同じ目をしています(笑)。なお、何かのリミックス盤に収録された「帰りマン」テーマソングには、この回から「エレドータスが来るよ・・・。」という暗~いセリフがサンプリングされてループで使用されています。

第16話「大怪鳥テロチルスの謎」第17話「怪鳥テロチルス東京大空爆」テロチルス登場

石橋正次全面フィーチャーの前後編。金持ちの男に寝返ったはらいせに、元彼女を拉致しマンションにたてこもる男。そのマンションの屋上には始祖怪鳥テロチルスが営巣のために居座っているというシチュエーション!一見無関係な人間側のドラマと怪獣事件がシンクロする典型的な第2期シリーズ・エピソードだ。加えて、グドン・ツィンテール編に勝るとも劣らない大東京壊滅編でもある。
石橋正次と言えば特撮フィールドからは、アイアンキングがまず語られるのだけど、放映された1972年は彼が歌手デヴューした年。このエピソードの頃は、まだ歌手デヴュー前だったと思う。それでもアイドル人気は高く、それだけに彼が帰りマンに出演した事はかなり画期的だった。今で言えば浅野忠信がティガにゲスト出演した事件に勝るとも劣らない。それにしてもこの時代は、こういう”やけっぱち”な青春がカッコよく見えた。しかも最後には、裏切ったはずの元彼女と心を通わすという甘美なおまけつき。つまり、この時代にはまだやけっぱちな青春にも居場所があった。近年この石橋正次の役どころと近いと思うのが、「仮面ライダークウガ」の”未確認生命体に憧れる男”蝶野だろう。だけど、2000年のやけっぱちは五代雄介の引き立て役にしかなれなかった。っていうか、そういう描き方しか出来なかった。僕がクウガの出来のよさ面白さは認めても、どうしても好きになれない理由はそこにある、多分。

俺、石橋正次大好きなんだ。彼こそまさに生・あしたのジョーだ。役者生命を失いかけた佐々木剛を現実世界でささえたのも石橋氏だそうだ。なんて素敵なエピソード。

第22話「この怪獣は俺が殺る」ゴキネズラ登場

加藤隊長の初登場編。その登場シーンばかり言われるけれど、僕が押したいのは何と言っても冒頭。ピエロが街でゴミにまみれる幻想的なシーン。このバックに流れる曲こそトワ・エ・モアの「ある日突然」。帰りマンの翌年、昭和47年(1972年)は札幌冬季オリンピックの年。その前年に大会公式ソング「虹と雪のバラード」を歌ったのもトワ・エ・モア。イントロから歌部分をすっ飛ばして間奏へつながるという編集なんだけど、もうそれだけで充分。それだけで僕はいつでもあの時代に帰れる。

第23話「暗黒怪獣星を吐け!」ザニカ・バキューモン登場

カニの形態を持つザニカが登場。非常によくできたデザインと造型。だけど、その後のMAT基地での会話が問題。

 伊吹隊長「岡隊員が会ってきた星占いの少女のカニ座うんぬんという言葉も、単なる偶然といえんな。あの怪獣もカニそっくりだ。」
 岡 隊員「やっぱりカニ座の怪獣なんでしょうか?」

登場するザニカは、彼らの推察通りかに座の出身。かに座出身の怪獣がかにそっくりという時点で、帰りマンはそれまで持っていた何かを失ったのかもしれない。その後乙女座出身の天女や、みずがめ座出身のみずがめ超獣、さそり座怪獣アンタレス、雄牛座怪獣ドギューなどが平気で登場してくるけど、だからと言ってダメになったとは言い難いものがある。ちなみに余所にはカニ座の精がとりついたカニックスなどがいます。

第25話「ふるさと地球を去る」ザゴラス登場

”じゃみっ子”というあわれな存在、そして大団円と見せかけておいて一転神経を逆撫でするラストシーン。市川新一の脚本は、実にToo Macth。このエピソードではウルトラセブン「ノンマルトの使者」の回のために録音されたBGMが流用されている。第2期シリーズでは、ある種のエピソード群でこのBGMが流用されている。以下にリストアップしてみる。

帰ってきたウルトラマン 第33話「怪獣使いと少年」
ウルトラマンA       第18話「鳩を返せ!」
ウルトラマンレオ     第29話「運命の再会!ダンとアンヌ」

番組を超えたこの起用にこめられたメッセージは一体何だったんだろうか。

第27話「この一発で地獄へ行け!」グロンケン登場

”キックの鬼”沢村忠という豪華ゲスト登場。こういうノリは「変身忍者嵐」の高見山とか近年では「ウルトラマンガイア」の橋本信也など結構特撮ではよくある話。でも僕が好きなのは冒頭。深夜、信州の観音寺にある巨大観音像を切り刻むグロンケンという絵。こんなシーンなくても物語は成立する。するのだけど、これこそまさに特撮美。

第33話「怪獣使いと少年」ムルチ登場

言うまでもなく帰りマンのみならず、”『ウルトラシリーズ』史上最大の問題作”(「帰ってきたウルトラマン大全」からの引用)。こんなエピソードがあるから帰りマンは素晴らしい。

第34話「許されざるいのち」レオゴン登場

これまた語り尽くされた感もあるけど当時、というかすでに記憶ではこの頃は”過去の人”になっていた感のあるスーパーグループ・PYGの「花・太陽・雨」がインサートされたというだけで、特撮ファンすべての宝物となったエピソード。その一体感と言ったら・・・・。

第41話「バルタン星人Jrの復讐」ビルガモ、バルタン星人Jr登場

バルタンファミリー化の発端となるエピソードだけど、何と言ってもJrの「だが俺は負けたのではないぞ。勝負はまだ一回の表だ」というセリフが秀逸(要するに負け惜しみなんだけど)。

第43話「魔神月に咆える」コダイゴン、グロテス星人登場

近年では、セブンのバド星人・ティガのレギュラン星人とならんで”三大ダメ宇宙人”とされるグロテス星人ですが(ほんとかよ)、お話的にはあんまり見るものがないものの(笑うとこ満載ですが)伊吹隊長の愛娘美奈ちゃんの「あら、マットの隊員のお嫁さんにならないという事は、マットの隊員になるという事をさまたげはしないわ。」という名セリフが聞けます。最初見た時何言いたいのかさっぱり・・・・。

第44話「星空に愛をこめて」グラナダス、ケンタウルス星人登場

あまり指摘されないけど感じの悪い隊員がいるというのは帰りマンで初めて盛り込まれた設定ではないでしょうか?帰りマンでは言うまでもなく岸田”ハムスター館長”隊員なわけだけど、彼の存在があったからこそAの山中隊員からコスモスのフブキにいたるまで感じ悪い隊員の居場所も確保されたというもの。その岸田隊員のラブロマンス編がこのエピソード。しかも相手は宇宙人だ。人間体はまだしも、本体はやっぱり巨大宇宙人で別名”宇宙牛人”、このためずっと「岸田隊員の相手はよりによって牛かよ!」と揶揄される事となる。ところで僕がなんでこのエピソードが好きかと言うと、ケンタウルス星人役の茜夕子さんが、少し前大ヒットした「真夜中のギター」を歌った千賀かほるさんに似ていたからだった事を思い出した。そう、「真夜中のギター」大好きだったんだ。

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