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August 2002

地震!雷!フジ!ロック!~FUJI ROCK FESTIVAL '02 レポート~

今年も行って来ましたフジロック。今年は出演者を比較して一番ツブそろいな7月27日(土)の中日を選択。西川にとっては1998年以来、4度目になる。同行者は野外フェス仲間のひろさんと、F十代にして今年がフジロック・デヴューの若さん。金曜の最終電車で川越到着。そっからひろさんの運転で0泊3日、苗場へフジロックへDive Into!!

渋さ知らズオーケストラ(Green Stage)

苗場の会場にはメインのGreen Stage、サブのWhite Stage、テント会場でDJプレイもできるRed Marquee、山の上の方にあるField of Heavenと都合4つのステージがあり、自分の見たいアーティストに合わせて自由に移動すればいいわけだ。我々はGreen Stage後方にベースキャンプを張り(ゴザをしくとも言う)、スタートを待つ。オープニングを飾るのはかねてからライブが気になっていた渋さ知らズ。実は昨年のフジロックにも出演していて、後日レポートを読んでいてすごく気になったのがこの渋さ知らズ。CD買ってもよかったんだけど、このユニットの場合やはりファースト・コンタクトはライブがベストでしょうという事で1年待った上での遭遇。それは全く正解だった。

モダンチョキチョキズのような大所帯。ドラム、ギター、ベース、キーボード、パーカスに加えて10人は軽く超えるブラス隊。そしMC、シンガー2人、ダンサー2人に山海塾な暗黒舞踏団と蜜蜂ダンサーズ、そして犬神家の一族。これはいったいなんだ!?お囃子のようなリズムとJAZZ的インプロヴィゼーションの融合。途中、龍型バルーンも会場を飛び交いどことなく横浜中華街風。しまいにゃ火の玉まで。徹底的な見世物根性。凄かった。ライブ終了後ビール売り場に直行だった。

LOVE PSYCHEDELICO(Green Stage)

渋さ知らズの興奮冷めやらぬまま、ラブサイケ登場。2曲目で「Like a Rolling
Stone」というおっさん好みの展開なれど、なんかこう今ひとつ。理由を考えてみるに、ライブ故フルバンドでの登場だったのだけれど、これが逆に当たり前すぎちゃって。ラブサイケって、打ち込みを主体にしたバッキングに洋楽テイストの歌とギターが乗っかっているのが最大の魅力だったんじゃないか?KUMIの英語MCも滑った感じで、最後まで盛り上がらず。なんか70年代の日本の洋楽コンプレックス・バンドを見た思い。よく考えてみると「Last Smile」やらなかったな。ところで俺が「Last Smile」を最初に聞いたのは、深夜のレンタルビデオ屋(正直に言うとAVコーナー)。そのシチュエーションになんともぴったりだった。

忌野清志郎&矢野顕子(Green Stage)

2バンド終了したところで、昼メシ兼ねて会場をうろつく。もうゆであがるような暑さ。しかも、なんだか今年はいつもと比べて人が多い気がする。だから、移動にすごく時間がかかった。ビールのみ過ぎなのと暑さとで、疲労はピークに達する。持参した傘で日陰作って寝そべり、次のライブのサウンドチェックを聞きつつまどろむ。生ピアノのチェックって実に入念なのね。まあ、調律もするんだろうからな。

でアコギ片手のイマーノ兄貴と生ピアノのアッコさんのデュエットライブが始まる。ステージには、他にパーカスの人がいるだけの実にシンプルなステージ。1曲目がRCサクセションの「夜の散歩をしないかね」、2曲目が曲名はわからないけど”万引きの歌”、・・・・・気がつくとライブは終わっていた。ここでいつの間にか眠ってしまったのだ。特にコメント無し。ただ、アッコさんのピアノはなかなかなものだなと思った。ところで、あの炎天下で寝られるものかというと、これがうまく日陰をこさえれば結構気持ちよく寝られるのだ。時折吹く山の風も気持ちいい。

井上陽水(Green Stage)

一時期はあんまりライブをやらない人だったんだけど、最近は精力的にツアーとかやってるみたいですね。この日の自分的ハイライトのひとつであるのは間違いない。一人だけで登場して「傘がない」を歌いだす。それだけで会場は湧き上がる。次第に楽器を増やしていく構成で、いつの間にかバンド演奏になっていた。以降、オールタイム・ベストな選曲で進行していく。もう圧倒的な存在感。おっさんも若者もつかみは完璧だ。しかもバッキング陣の演奏レベルの高さと言ったら!最近演奏能力の高さというものは、結果的に音楽をやっていく上で可能性を広げていく事に繋がると思うようになった。俺なんかまだまだやる事いっぱいあるじゃん。

「少年時代」がはじまった。このセットでのひとつのハイライト、至福の時間だ。とんぼが飛び交い少し暮れ始めた真夏の苗場で聞いた「少年時代」は、一生の宝物だ。

そしてトリは何かなと思ったら、「最後のニュース」。俺は今でも湾岸戦争が勃発した日のニュースステーションが忘れられない。戦争映像のエンディングに静かにかぶる「最後のニュース」、このまま世界が終わってしまいそうな気がした。本当はイマーノ兄貴が飛び入りして「帰れない二人」というのを期待していたんだけど、それでも言い知れぬ充実感だった。

ひとつだけ心残りは、エゴ・ラッピンと時間が被った事。昨年のWhite Stageで見たエゴのサウンドは大変気持ちよかったんで今年も見たかったけど、レア度で陽水に軍配。エゴはまた東京でも見られるからね。

PET SHOP BOYS(Green Stage)

夕暮れ時は、山はまた違った表情を表す。会場の雰囲気もまったりとしたものに変わってくる。で、ここまでで全然外タレ聴いていない事に気づく。と思っていたらペットショップスだって。オルタナ/デジロック系中心と思っていたフジロックだけど、ここ数年は随分と顔ぶれが変わった気がする。まあ、フェスなんだからいろいろいた方が楽しい事は楽しい。イギリスなんかだと今だにABBAの後継バンドが出たりするし。

ところで西川はユーロビートは全然だめです。でもペットショップスはデヴュー時はダークな雰囲気が結構好きでした。あとプレスリーのカヴァー曲「You are always on my mind」はモスト・フェイヴァリット。喜びに満ち溢れまくったアレンジが最高。それを聞きながら、Red Marqueeに移動。この日初めてのステージ移動だ。昨年くらいまでは、こまめに移動していた気がするが、ずぼらになったもんだ。すでに夜。

Patti Smith(Red Marquee)

移動するんだけど、なんだかこの日は随分人が多く(今年はどうも過去最高の動員だったらしい)。移動がかなり時間がかかる。

Red Marqueeは縦長のテント小屋で基本スタンディング(別に座っててもいいけど、何にも見えない)。もうここまででかなり体力を消耗しているし、ビールも5杯あけているため立ってるのもつらい。で、Patti登場で客が一気にステージ側に押し寄せる。なんかもっともロックのライブらしい瞬間。「Gloria」でスタートして煽る煽る。とにかく煽る。そして、こぶしを振り上げる。こういういかにもロックな作法って、昨今では笑いの対象になってしまったりするもんだけど、渦中にいると素直に胸が熱くなってくる。僕がPattiを知ったのは1977年頃、パンク・ムーブメント現在進行中だった頃。そんときは、かなりエキセントリックで戦闘的な印象を持っていたけど、どっかコケティッシュな面もある事にも気が付いた。それとこの歌い方、橘いずみや川本真琴など西川命名するところの”まくしたて系”のルーツなのかもしれない。

で終盤、わかりやすい英語で反戦のメッセージを訴えたあと歌ったのが「People have the power」。1988年頃の曲だから、Pattyのナンバーとしては後期に属する。実はこの翌年、システムエンジニアの仕事をするための有限会社を立ち上げるんだけど、その最初の名刺にこの曲タイトルをメッセージとして入れていた事を思い出した。別に平和運動をするわけでもなく、困難を乗り切るのも新しい道を切り拓くのも全ては”人の力”が元であるという思いを込めて。おかげで初心を思い出す事ができたよ、Patti。
ところで、Patti はイデオロギー的な側面から評価される事が多いのだけど、そういうのにあんまし興味のない私としては、純粋にこの人の発散するエネルギーに感動する。俺ってU2ファンなんだけど、あの人達の政治的な運動ってはっきり言ってどうでもいいんだよなあ。何にしろ、素晴らしいライブだった。充実感120%だ。

THE CHEMICAL BROTHERS(Green Stage)

ひろさんは、フェイバリットなソニック・ユースを見るために、一人でWhite Stageに移動。私と若さんはもうそんな長距離移動する気力もないんで、軟弱にGreenに戻る。すなわち、それはベースキャンプ(ゴザとも言うが・・・)に戻ってゴロリとするという事を意味する。

ところでChemicalはレイヴァーご用達トランスみたいな認識になっているけど、私はロック的な波動を感じるので結構アルバムは聴いている。でも、現場は完全にレイヴ・パーティ会場と化していた。でも、ところどころオフリズムだったり音響的な展開になったりと、ただいたずらに躍らせるだけが目的じゃない点からも、トランス勢とは一線を画すと言えないか?まさに音の洪水。加えてバックでかかっている映像がとてもドラッギーなのでボーッと見ていると頭の中が真っ白になっていく。若さんもそんな感慨を洩らしていたっけ。


これで全て終わり。時刻は11時過ぎ。あとは東京に帰るのみだ。で苗場を後にするんだが、何回来てもこの時の気分は同じだ。「帰りたくなーい」。車が止めてある場所までバスで移動し、帰路につく。途中越後湯沢駅近辺の健康ランドにより、風呂に入って少し休憩する。そのまま寝ちゃいたいとこだけど、すぐに出発し翌朝東京に到着。いつも運転ありがとう、ひろさん。ほんと感謝してる。

今年はずっとGreenにいたせいか、メジャーなアーティストばかりしか見ていないのがちょっと心残り。いつもは知らないアーティストも何組か見て、新しい音楽と出会うみたいな面もあるんだけど。でも毎年大変な思いして行ってくるんだけど、フジロックはライブ見てきただけで済まない何かがあるのだ。確実にあるんだ。それがあるから毎年行きたくなる。体力的に完璧にNGになるまで行ってやる。

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