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技術者で音楽家

 ようやく昨今話題の映画「テルミン」を見た。いつの間にかレンタルになってたんだけど、実は一回レイトショーを見ようと恵比寿まで行っていたんだ。でも、道間違えちゃってそうこうするうち、開始時刻になってしまった。

 僕とテルミンの出会いと言えば、1977年に公開された映画「レッド・ツェッペリン狂熱のライブ」。これは前年発表されたライブアルバム「永遠の詩」の映像つき本編なのだけど、当時の日本の映画界ではロック映画などビートルズ以外は入りが期待できないだけに、かなり公開が絶望視されていた。だから、プロモもビデオもない時代なので、本当にうれしかった。結局僕がファンになってからZEPは一度も来日してくれなかったけど、リアルでこれを見たという事だけでも僥倖だったと思おう。でもテルミンお勧めアルバムからははずされがち。なんでだー。

 テルミン博士の境遇は、V2ロケットを開発したフォン・ブラウン博士や世界最初のコンピューターを開発したフォン・ノイマン博士と似ているかもしれない。いずれも、純粋な技術者としての人生を政治の介入によって振り回された人たち。

 話はここで突如西川の高校時代にワープする。1976年頃、ボストンというバンドがアメリカでデビューする。典型的なアメリカン・ハードロック・バンドなのだけど、ギターの音のスペーシーなエフェクト処理に特徴がある。アルバムもかなり出回ったようだけど、僕が参ったのはリーダーのトム・シュルツの背景。彼はMIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院生だった。持ち前の工学の知識を駆使していろいろと試していたらおもしろい音が出たので、メンバーを集めたのがボストン結成のきっかけらしい。工学部出のエンジニアにしてミュージシャン!なーんてカッコいいんだろう。

 同じ時期友達の間で話題になったのが、富田勲の「惑星」だった。いきつけのレコード屋でトークショーのチケットを貰い見に行った。富田氏は正式な音楽教育を受けておらず全くの独学で、むしろ機械いじりの好きな少年だったらしい。そんな話を聞いて一層盛り上がる。「工学系エンジニアになって、音楽する事」それが当時の僕にとっての唯一の価値観になった。

 翌1977年はSFブームとアニメブームが同時に来る。もうどっぷりだ。そうこうするうちご多分に漏れず受験生時代となる。この時の自分の一番の問題が”行きたい学部がない”事だった。それは言い換えれば、将来何をやりたいのかというヴィジョンが全くなかったという事だ。取りあえず自分の志向は理系である事はわかっていたが、憧れはあってもそれは現在の自分の境遇からはあまりに遠かった。結局時間切れ的に選んだのが某国立大学の工学部航空学科だった。当時、”ロケット博士”の異名をとる糸川英夫に憧れたのが理由。でも、それが現実的な選択だったかは疑わしい。で、そちらの第一志望は不合格、第二志望の薬科大学にかよう事になる。
電子音楽in JAPAN
 最近「電子音楽 イン ジャパン」という本を読んだ。いずれ音楽本のページで取り上げようと思っているけど、資料性もあってしかも読んでいておもしろい。高額な部類に入る大冊だけど、読んでる間は本当に至福だった。そして、ここには技術と音楽の両方に足をつっこんだ人達がいっぱいいた。あの頃の自分を思い出した。

 今僕はフリーのシステムエンジニア。そして音楽活動も細々続けている。あの頃憧れた姿へちょっとだけ軌道修正したのだろうか。

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