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名もなき詩 na mo naki UTA/雑派編

アスペクト;ISBN4-89366-853-6 1997年11月6日

 名作の誉れ高いウルトラセブンの中でも、ベル星人が登場する第18話「空間X脱出」はマイナーな方に属するエピソード。にも関わらずこのエピソードには、屈指の名セリフがあった。

 BOROが歌い今でも時折カラオケで誰かが歌うのを耳にする「大阪で生まれた女」は、18番まで歌詞があった。

 この地味な装丁の新書サイズの本は、様々なジャンルからピックアップした”コトバ”からなる作品だけで構成されている。帯のコピーを引用する。「詩集にも、教科書にも載らない。けれども、こんなに素敵なコトバがあった。」その対象は歌詞、CM他のコピー、ナレーション、セリフ、エッセイなど。

 ある種カタログ本とも言える本書、こういうものは内容を羅列するのが手っ取り早い。以下に収録作品の一部のタイトルを列挙します(こういうのもあんまりやりすぎると、興味をそぐ事になっちゃうのでさわりだけ)。

・シンデレラ・エクスプレス(CM)
・1960年代のある日、この店に火星人が来た。(CM)
・EVANGELION DEATH&REBIRTH
・はっぱふみふみ(CM)
・チンピラ
・木枯らし紋次郎
・仮面の忍者 赤影
・ジェットストリーム(城達也!)
・必殺仕事人
・俺たちの旅
・競馬も[遊び]のひとつです。(寺山修司CFナレーション)
・現役引退挨拶(長嶋茂雄)

 他、総計60編余。これは単なる資料本ではない。残される意図もなく書きとめられた、あるいは、語られたコトバたち。それを集めたというだけで、何か違ったジャンルの文化に転化した。そういう本。

 音楽の歌詞は詩ではない。”歌詩”ではなくて”歌詞”ある。すなわちそれは、音楽的に羅列された言葉であるというに過ぎない。だから英語ではwordsと表記する(たまにLylicsとする場合もあるし、同様に日本でも歌詩と表記する場合もある)。だから僕は一般的な”詩”よりも”コトバ”の方に、より音楽的なものを感じるのだ。さらに、そうした言葉の羅列から詩的な世界感を構築するという仕事は、やはり並大抵のことではない。PUFFYのデヴュー曲「アジアの純真」を聞いた時は、ほんとうに驚いた。あんなラリパッパな言葉を並べてちゃんとアジアっぽいのだから。話がそれた。

 僕は何故か昔から、死語だとかCMのコピーだとか名セリフだとかサブタイトルだとか、そんなものにとてもひっかかる。どこか文学青年的な資質があるのかもしれない。そういう言葉の向こう側に時代とかの匂いをかぎとるからなのかもしれない。

 とにかく大好きな一冊。続編を希望する。

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